6月28日総会・講演会・演奏会の報告

6月28日埼玉大学教養学部棟の教室で2025年度のけやき会総会が開催されました。総会に先立ち、恒例の催しとして、琴の演奏会そして講演会も開かれました。

【琴の演奏会】

今年は、1965年に設立された教養学部60周年記念の年。それを記念して、卒業生の素晴らしい琴の演奏会が行われました。お願いしたのは、正派邦楽会・琴・三味線教授で、卒業生の中川明子(雅玲)さんら3人。

宮城道雄作「瀬音」は、まさに川のせせらぎを二張(ふたはり)の琴で見事に表現。「編曲・砧」とともに、伝統的でありながらモダンな印象を受けました。

「八千代獅子」は、江戸時代人気があった曲だそうで、中川さんの三味線さばきとお唄が見事でした。

他に、「大きな古時計」「明日があるさ」もあり、古典とポップスが、うまくバランスが取れていました。中川さんの学友や知り合いを含めて、40人ほどの観客が聴きに来てくれました。

【講演会】
第2部として、本学名誉教授の永田雅啓先生に「転換点に立つ世界~国際経済学から見たトランプ政策:19世紀に逆戻り?~」というテーマで講演していただきました。同講演では、トランプ政権の特徴から始まり、関税政策の効果、米国貿易政策の歴史的な流れといった国際経済学の解説のみならず、トランプ大統領の支持者層や米国の所得格差問題なども解説していただきました。

特に、長期化している主要貿易国との関税交渉に関する先生の解説・考察は、想像していなかった視点もあり、大変興味深いものでした。昨今のニュースでも連日取り上げられているテーマであり、講演後も質問は絶えず、その後の懇親会でも永田先生に質問する参加者があって、大変盛況でした。

【総会と懇親会】

第1号議案から第5号議案まで、問題なく承認。その後、名誉会員2人(山野清二郎さん、林野宏さん)、新理事6人が紹介。けやき会会長より「教養学部教育研究支援金」(10万円)が、宮田学部長に寄贈。

懇親会には、30数名が参加。講演会、総会、懇親会を通じて、名誉教授として高山先生、関口先生、山野先生、永田先生、現役では野中先生、宮田先生、富田先生が参加してくださり、大いに盛り上がりました。